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2013年12月23日月曜日

年末年始休館のお知らせ

【年末年始休館のお知らせ】12月28日~1月4日の期間は休館日となります。
【note】Suginami Animation Museum is closed on December 28 to January 4.

■北風ぴぃぷぅ アニメーション特集■ アニメシアター上映作品紹介~薮下泰司~

寒風吹き荒れる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近はめっきり寒くなり、朝起きるとお布団から出るのが嫌で仕方ありませんね。
『あぁ~このまま布団でぬくぬくと過ごしていたい…』そうは思ってみるものの“貧乏暇なし”とはよく言ったもので今日もバッチリお仕事なわけです…。
『ならせめて、10分だけ…あと10分だけ…寝かせて…zzz』…っと二度寝を決め込み、再び目を覚ます頃には10分はおろか遅刻ギリギリの時間になっておりドタバタと家を後にするわけです…。
もちろん、タラタラと職場に向かう暇などありはしませんので、走って行くわけです。太宰治風に言うと『走れ俺』なわけです。
するとア~ラ不思議☆走って汗をかいたおかげか、先程までは凍えるほど寒がっていたのが嘘のように体中がポッカポカではあ~りませんか!!
皆さんも今年の冬の防寒対策として実践してみてはいかがですか?

遅刻ギリギリ防寒法!!

…もちろん責任は負いかねるけどネ☆


さて、いつも通りのお寒いジョークの後は、皆さんをもっとお寒くするべく12月26日・27日の2日間、アニメシアターで上映する“北風ぴぃぷぅ アニメーション特集♪”『黒いきこりと白いきこり』をご紹介☆

『黒いきこりと白いきこり』(1956年放映)

製作 山本早苗
原作 浜田廣介
脚色 森康二
演出 薮下泰司

あたり一面見渡す限りの白一色の雪原シーンから、この『黒いきこりと白いきこり』の物語が始まります。
豪雪吹き荒れる山の中に一軒の家があります…。
住んでいるのはいかにも悪そうな感じがするおっさんです。
タイトルの『黒いきこりと白いきこり』から察するに、この悪人面のおっさんは“黒いきこり”なのでしょうか?
そんな“黒いきこり風のおっさん”の家の戸を叩く音がします。
戸を開けると、そこにいたのは熊でした。
最初はビックリしつつもこの“黒いきこり風のおっさん”はご丁寧に熊さんを家に招き入れ、この熊さんに食事を与えます。
「人を見た目で判断するのは良くないな…」とボクが反省していた矢先、火縄銃に火が付き“黒いきこり風のおっさん”が食事をして油断している熊さんを撃ってしまいます…。
やはり真っ黒だった“黒いきこりのおっさん”の悪事はそれだけに収まらず、同じく家の戸を叩いたキツネさんとリスさんも、“黒いきこりのおっさん”の手にかかってしまいます!

このままでは可哀想な3匹の動物のお話しになってしまうのですが、皆さんご安心ください!!
この物語のタイトルは『黒いきこりと白いきこり』、きっと“白いきこりのおっさん”ならこの物語をいい方向へと導いてくれることでしょう!!!
そして物語の後半にはあの誰もが知る、冬にぴったりな妖怪も登場して物語はエンディングに向け加速していきます。

具体的にどう加速していくのかは、是非アニメシアターでご確認してみてください。
セリフが一切ないアニメーションではありますが、綺麗な絵と丁寧な動き、そして効果的な音のそれだけで充分にこの物語の良さがわかっていただけるかと思いますよ。

そして、まだまだ続く“北風ぴぃぷぅ アニメーション特集♪”をご覧になられる際は厚着、ホッカイロご持参の上でのご試聴をオススメします☆
北風がぴぃぷぅと吹きますからね☆

■『黒いきこりと白いきこり』('56)15分
  演出 薮下泰司  
  上映日時
  12月26日(木)・12月27日(金)
  ・11:00~
  ・13:30~
  ※1日2回上映です。

さて、次回の【アニメシアター傑作選】紹介作品は・・・
アブ・アイワークスさんのアニメーション『ジャック・フロスト』('34)、『ハートの女王』('34)の2本です!お楽しみに!!

■クラシックアニメ クリスマス特別上映
12月25日には、クリスマスにちなんだ特別上映を行います。

 『サンタのオモチャ工房』('32)他1本 14分
 クリスマス・イブの夜、サンタ工房は大忙し!
 妖精たちが、子どもたちのためにプレゼントを作ります。
 ディズニーの“シリーシンフォニーシリーズ”のうちの1本です。  
  上映日時
  12月25日(水)
  ・11:00~
  ・13:30~
  ※1日2回上映です。

スタッフ ハマ

2013年12月22日日曜日

毎月恒例『紙芝居』開催!〔2014年1月19日/2月23日/3月30日〕

ミュージアムでおなじみになっております『紙芝居』の次回の開催が決定しました!
まだ見たことな~い…という方、ぜひ一度お越しください!
行われるのは、杉並区民が作って語る『すぎなみ昔話紙芝居』です。
小さなお子さんだけでなく、紙芝居を見たことがないお父さん、お母さん、そして紙芝居が懐かしいもっと大人の皆さんでも、きっと楽しめます。
そして、アニメーションとは一味違う、ライブ感をお楽しみください!



■開催日時
2014年1月19日(日)
2014年2月23日(日)
2014年3月30日(日)

 口演は、各日の午後12時と午後14時の2回行います。
 だいたい1回40分くらいです。
 途中から見てもOK!

■場所
杉並アニメーションミュージアム4階

■費用
無料です。

■定員
特にありません。
事前申し込みも必要ありません。

■内容
すぎなみ昔話紙芝居一座「すかい」のみなさんが、杉並区にのこる昔話を紙芝居にしました。
このうちの3~4話を語ります。
おもしろいだけじゃなく、杉並区のいろんなことがわかっちゃう!
あと、クイズコーナーもあるよ!

■主催
NPO法人 図書館サービスフロンティア

関連リンク:
「すかい」さんのブログ

2013年12月19日木曜日

■アニメシアター ちびっこ集まれ!特別上映「オバケのどくろう」■

12月21日(土)からのアニメシアター特別上映のご紹介です。
この作品は、杉並区にあるアニメスタジオ、サイクロングラフィックスが2012年に作ったオリジナルアニメーションです。
かわいいキャラクターと心あたたまるお話に、皆様ほっこりてくださいね。
「オバケのどくろう」でまず注目なのは、豪華な制作陣!

監督は、サイクロングラフィックスの加藤道哉さん
代表作:「おでんくん」(監督、脚本、絵コンテ)
    「美肌一族」(監督、絵コンテ、撮影監督)
    「パプリカ」(撮影監督、CGI監督)
    「宇宙戦艦ヤマト復活篇」(撮影監督)
    「クレヨンしんちゃん」Opening(映像演出・撮影・編集・CGI制作)
    「四畳半神話大系」Opening(映像演出・撮影・編集・CGI制作)

脚本は、ふじきみつ彦さん
代表作:Eテレ「みいつけた!」「みいつけた!さん」
    (キャラクター設定、脚本、作詞)
    Eテレ「おかあさんといっしょ『かぞえてんぐ』」
    (キャラクター設定、脚本)
    Eテレ「ニャンちゅうワールド放送局」(脚本、作詞)
    フジ「世にも奇妙な物語」(脚本)

ベースキャラクターデザインは、漫画家の朝倉世界一さん
代表作:「春山町サーバンツ」(ビームコミックス1~2巻、コミックビームにて連載中)
    「そよそよ。」(愛蔵版コミックス全2巻)
    「デボネア・ドライブ」(ビームコミックス全3巻)
    「地獄のサラミちゃん」(祥伝社コミック文庫全1巻)

キャラクターデザイン・作画監督は、久保まさひこさん
代表作:「鉄コン筋クリート」(作画監督・車両デザイン)
    「マインドゲーム」(設定、作画監督補)
    「カイバ」Ending(絵コンテ・演出・原画)

美術監督は、中村隆さん
代表作:「ONE PIECE エピソードオブルフィ ~ハンドアイランドの冒険~」
     (美術監督)
    「おまえうまそうだな」(美術監督)
    「カラフル」(美術監督)
    「河童のクゥと夏休み」(美術監督)

どくろうの声は、シンガーソングライターの平賀さち枝さん
代表作:「ギフト/いつもふたりで」(マキシシングル)
    「No Music, No Life」(シングル)
    「23歳」(ミニアルバム)
    「さっちゃん」(アルバム) 

ほんわかキャラ、背景の緻密さ、画面配色の抜群さ、動きの安定感、このチームならではです。

お話の中に出てくる駄菓子屋さん。
その駄菓子屋さんには「想い」をかなえてくれるひみつのオバケがいるのです。
主人公の女の子・ミクちゃんと、オバケのどくろう。
ミクちゃんの「想い」を叶えるために、どくろうとオバケたちは力を合わせて頑張るのです。

「どくろう」ワールドに入り込んだら、おしゃべりの最後に「~コツ」と付けずにはいられませんよ~。
どうしてかは、作品を見てのお楽しみ♪
お子さまはもちろん、おとなの人も楽しめる作品ですので、ぜひ、ご家族でご覧ください。

【上映日時】 
■「オバケのどくろう」(2012)12分
 ・12月21日(土)----------・13:30~
 ・12月22日(日)----------・15:00~
 ・12月23日(月・祝)------・13:30~
 ・2014年1月11日(土)-----・15:00~
 ・2014年1月12日(日)-----・13:30~
 ・2014年1月13日(月・祝)-・15:00~

また、4階展示スペースでは「オバケのどくろう」ミニ展示も開催していますよ。
設定資料や企画書などなど、アニメ制作の裏側大公開です。
「自分で考えたオバケを描いてみよう~!」という楽しいコーナーもあります。
ぜひ、参加してみてくださいね~。このチャンスをお見逃しなくコツ~♪

スタッフ ぺりー子

2013年12月17日火曜日

◆◆◆11月のパラパラニメ大賞◆◆◆

杉並区にも木枯らしが吹き始め、青梅街道沿いの銀杏の木が、金色に色づいた葉を惜しげもなく道路に振りまいています。
今年も一年の終りが近づいてきました。街の中もなんとなく、忙しい気分でいっぱいですね。
一年を締めくくるには、いろんなやりかたがありますが、杉並アニメーションミュージアムでは、今年から始まった、あのコンクールについてお知らせしたいと思います。
それは「パラパラアニメ大賞!」

11月のパラパラアニメ大賞の作品はこちらとなりました!

大賞 「くいしんぼう」 はっち さん(12歳)



食欲旺盛:好き嫌いなんてないよ! なんでも食べます、いただきます。
見ているだけでスカッとするような、見事な食べっぷりですね!でも、食べすぎには気をつけてね!

2013年の春から始まったパラパラアニメ大賞ですが、みなさんどうでしたか?楽しかったかな?
11月もたくさんのエントリー作品をお預かりできました。参加してくれたみなさん、どうもありがとうございました。
ミュージアムのパラパラアニメコーナーに置いてあるモニターでは、インターネットで紹介している大賞作品だけではなく、おしくも大賞を逃した入賞作品も公開しています。
ぜひ、ミュージアムへパラパラアニメ作品を見に来て下さい、どれもみんなすばらしい力作ぞろいですよ。

2013年5月から始まったパラパラアニメ大賞ですが、毎月のように、参加数がどんどん増えてきています。とっても嬉しいことです。
子供から大人まで、誰もがみんな参加して楽しめるパラパラアニメの魅力が、大きく広がっているのかな?
そうです、子供だけじゃなく、大人もエントリーできるのが、この大賞のすごいところなんです。
一人でがんばるのもステキですが、みんなでアイデアを持ち寄って、グループや仲間で作るのも楽しいんですよ。
最近は、毎月のようにエントリーしてくれる「常連」さんも現れました。いつかは大賞をゲットして、パンパカパーン!と日誌でも紹介したいものですね。がんばって!

来年、2014年もパラパラアニメ大賞は続きます。
年末年始、12月28日~1月4日まで、杉並アニメーションミュージアムは休館となりますが、12月21日~23日と、1月11日~13日には、素敵なプレゼントが当たる、「ワクワクプレゼント」がありますよ。
このチャンスに、杉並アニメーションミュージアムに来てみませんか?
ミュージアムがお休みの間に、アイデアをたくさんためて、こんなのどうかな?こういうのはどうかな?と、あなたの考えたパラパラアニメを試しに来て下さいね。
パラパラアニメの作画は、デジタル・ワークショップという部屋で描いてもらいます。
ここには、作画用紙にトレースボックス(箱の中にライトが入っていて、絵をなぞりやすいように、下側から照らしてくれる便利な道具です)そして鉛筆や消しゴムもそろっています。色えんぴつもちゃんとあるから、フルカラーのパラパラアニメだって作れるんですよ。ぜひどうぞ!
もしも絵を描くことに、自信がなくたって大丈夫!
お試ししてみたいひとのために、絵をなぞるだけでパラパラアニメ作家な気分になれる、トレース用の見本だってそろっています。
まずはここからやってみる?

初心者さんから常連さん、大賞を狙う冒険者まで、杉並アニメーションミュージアムでは、あなたの参加をお待ちしています。

★おねがい★
パラパラアニメのうけつけは、平日は午後3:00から4:30までです。
土日祝日は、午前11:00から午後4:30までです。(お休みすることもあります)
さつえいに時間がかかるので、土日祝日はとくに、お待ちいただくことがあります。
時間によゆうをもってつくってくださいね。

※動画データーのとりおきについて
記録媒体(CD-R・USBメモリースティック・SDカード等)をお持ちいただければ、
無料でパソコンで再生できる動画データーをお持ち帰りできます(1枚¥100でCD-Rも販売しています)。
再訪時に持ち帰る場合、データーの取り置き期間は、1か月までとさせていただきます。
あらかじめご了承ください。

スタッフ めぐる

2013年12月12日木曜日

◆オリジナル年賀ハガキを描こうワークショップ開催◆

杉並アニメーションミュージアムホームページをご覧の皆さんこんにちは、もういくつ寝るとお正月な時期がやってまいりましたが、皆様どうお過ごしでしょうか?
童謡“お正月”の歌詞にもありますが、皆様はやはり
『早く~♪来い来いお正月ぅ~♪』っと、はやる気持ちを抑えきれずにいらっしゃるのでしょうね~。
ボクも今年の年末年始はとても楽しみでぇ~…
えーと、まず田舎に帰省しようにも帰る為の交通手段がないでしょ~☆(空路、陸路共にチケットSOLD OUT)
だったら、東京で気の合う友人たちと楽しく過ごせばいいじゃない☆と、思って友人に年末年始の予定を聞いたら、多分・・・
『はっ!?なにが悲しくてお前と年末年始を共に過ごさないかんのか?』みたいな顔をされるでしょ~☆
・・・・・・
…こうなりゃ働いて、働いて、働きまくってやる!!
…と、意気込んでみたはいいものの、杉並アニメーションミュージアムも当然お正月休みだしぃ~☆
もうチョ~八方ふさがりって感じぃ~☆
…もういい!!今年のお正月は寝正月だ!!
※杉並アニメーションミュージアムは12月28日(土)~1月4日(土)までの間お休みです、年が明け2014年1月5日(日)にまたお会いしましょう☆


大盛況☆

年賀状をかくぞ~

できました!

さて、皆さんの年末年始の楽しい気分を台無しにしたところで、12月7・8日の2日間に渡って行なわれた、今や毎年恒例の行事になった『オリジナル年賀状を描こうワークショップ』の様子をご紹介。

今年も多くのお客様にご参加いただいた事もあり、当初用意していた机と椅子が足らなくなるほどの盛況っぷり!!
『満員御礼!ありがたやぁ~ありがたやぁ~』…なんて言ってる暇もなく、慌てふためきながら作業スペースを増設いたしました☆
その甲斐もあってか講師として来ていただいた鈴木伸一館長も、思わずうなる程の良作揃い!!サポートで入ったボクに至っては口をあんぐりさせ、ただただ感心するばかりでございました。
一応念の為にスタッフが作成したトレース用のサンプルも何枚か用意したのですが、そんな心配は無用だったようで、自身で考えたオリジナルの年賀状がバンバン仕上がってくるその様はまさに圧巻!!
子供たちの自由な発想と『そんな子供たちに絶対に負けるわけにはいかない!!』と言わんばかりの大人の意地、いやぁ~教える側の人間で誠に恐縮なのですがイイ勉強させてもらいました!!
そんな中、とある1人の男の子が年賀状を描こうワークショップに遊びに来てくれました。
聞くところによるとこの男の子、毎年このワークショップに来てくれているとの事で今回の参加で実に3回目の超常連さん!!
説明もほどほどに早速、ハガキに絵を描きだすその背中からは“匠の風格”さえ漂います。
その他にも年齢問わず様々な層のお客様の参加で、まったく飽きのこない、楽しいワークショップになりました。
今後ともスタッフ一同、思考を凝らした様々なワークショップを企画していこうと思っておりますので、その際はまたのご参加を心よりお待ちしております☆

スタッフ ハマ

2013年12月11日水曜日

■北風ぴぃぷぅ アニメーション特集■ アニメシアター上映作品紹介~大藤信郎~

こんにちは!スタッフせいかです。
杉並アニメーションミュージアムの近くにある青梅街道には、毎年秋になると
きれいな黄金色の葉をつける銀杏並木があるんですよ~。皆さんご存知ですか?
今年もきれいに色づきまして、秋と冬の訪れを知らせてくれています。
ぜひ、ミュージアムへ来た時には紅葉も楽しんでいってくださいね!
そういえば、子どもの頃に狐の顔を作って遊んだりしたものですが、
皆さんもやっているのかな??

さて、ミュージアムではそんな秋から冬へのおとずれを知らせるべく、
この季節にピッタリな作品を『北風ぴぃぷぅ アニメーション特集』で上映しています。
冬の季節を視覚から味わってみてくださいね!
今回、ご紹介いたします作品は「雪の夜の夢」、「ちんころ平平 玉手箱」の2本です!
これらの作品は日本アニメの先駆者とも言われる、明治33年生まれの大藤信郎さん
手がけました。
「雪の夜の夢」・・・雪の夜、と聞いて私が思い浮かべるのは、冷たい白と黒の世界。
大藤信郎さんが作った「雪の夜の夢」はまさに、そんな白と黒のアニメーションでした。
とは言っても、ただのモノクロのアニメーションではなく、なんとこれ影絵で作られた
アニメーションなのです!
光と影、白と黒から作りだされたアニメーション。光の効果なのでしょうか?
雪は白く、つもった雪はところどころ透けて見えて、そのやわらかさがうま~く表現されています。
お話はといいますと、違う箇所もちらほらありますが、アンデルセン童話でおなじみの
「マッチ売りの少女」を背景に作られています。(ラストは原作とちょっと違うのですよ~。)
作品を見ると、白と黒でここまで表現できるのか!と驚いてしまいますよ。
なかでも、「孤独に過ごす寒々しい家の外」と、「家族と過ごす暖かな家の中」の対比。
「寒さ」と「暖かさ」。それぞれの表現が非常に素晴らしいので、より差が際立って見えるのです!
ぜひ、この不思議な温度差を体感じに、アニメを見にいらしてくださいませ!

そして、もう1本、同時上映の「ちんころ平平 玉手箱」はアニメーションならではの不可能を可能にして遊んじゃおう、というアニメーターの心意気も楽しい、むちゃくちゃなギャグの作品です。
ぜひ、こちらもお楽しみに!


・・・・・・本当に同じ人が作った作品なのだろうか。

スタッフ せいか

2013年12月7日土曜日

ちびっこ集まれ!特別上映&ミニ展示 『オバケのどくろう』

開催期間: 2013年12月18日~
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アニメシアター上映:『オバケのどくろう』上映案内はこちら
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杉並区にあるアニメーションスタジオ サイクロングラフィックスが、ちびっこのためのアニメを作りました。
その名も『オバケのどくろう』です。
12月と1月の3連休に、『オバケのどくろう』の特別上映を行いますので、ぜひ観に来てください。
また、ミュージアムの4階では、『オバケのどくろう』の資料展示も行います。



◆『オバケのどくろう』のおはなし◆
駄菓子屋さんに住んでいる元気な女の子“ミクちゃん”に困ったことが・・・
オバケの“どくろう”は、ミクちゃんの“想い”をかなえるために今日もがんばるのです。

●上映日時 (上映時間12分)
・2013年12月21日(土) 13:30 
・2013年12月22日(日) 15:00 
・2013年12月23日(月祝)13:30 
・2014年1月11日(土) 15:00 
・2014年1月12日(日) 13:30
・2014年1月13日(月祝) 15:00

関連リンク:
サイクロングラフィックス公式HP




2013年12月5日木曜日

毎年恒例! 『クリスマス&お正月 ワクワクプレゼント』開催

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開催期間:
2013年12月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝)
2014年1月11日(土)、12日(日)、13日(月・祝)

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概要:
杉並アニメーションミュージアムでは、毎年の恒例となりました
『クリスマス&お正月 ワクワクプレゼント』を今年も開催いたします!
2014年版のいろいろなアニメ作品のカレンダーなどが当たります。
参加無料!
ぜひチャレンジしてください!
※12月28日(土)~1月4日(土)は、休館日になります。
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毎年、ご好評をいただいております『クリスマス&お正月 ワクワクプレゼント』を今年も開催いたします!
いろいろなアニメ制作会社様からのご好意で、皆さまへの贈り物をいただきました。
2014年版アニメカレンダーなど、アニメグッズが当たります!
館内にある「クイズ」が解けた方に、1日1回福引き(ガラガラ抽選器)をまわしていただきます。
何が当たるかお楽しみ!

◎参加方法
  まずは、入館時に「ワクワクプレゼント参加用紙」をお受け取りください。
◎参加費:無料
◎対 象:全入館者(何歳でもOK!)
◎お一人様1日1回に限らせていただきます
◎抽選時間:10:30~17:00

関連リンク:
前回のプレゼント当選者の皆さん

◆ソーマトロープ体験ワークショップ◆

ソーマトロープって知っていますか?もしかしたら、初めて読む言葉かもしれませんね。

2枚の絵を丸い紙の裏と表に描いて、左右のはしにヒモをつけて、
ぐるぐる回転させると、両方に描かれた絵が同時に見えて、あーら不思議!
1枚のイラストに見えちゃうんです。
映画やアニメーションの元祖と言われる、ソーマトロープはそんな楽しいオモチャです。
杉並アニメーションミュージアムでは、ソーマトロープを作って遊びましょう!というワークショップが開催されました。


うまく描けたかな・・・?

ハサミで切って・・・

できあがり!

小さな子どもから大人まで、大勢のひとが初めてでも楽しめるように、ソーマトロープを作るための素材が、ワークショップにはいろいろと準備されています。
製作するためのハサミや色えんぴつなどのアイテムも、ちゃんとそろっているんですよ。遊びに来てくれたら、ワークショップにすぐ参加できるように準備してありますので、今後もぜひまた来てくださいね。

午後から参加のご家族は、子供たちだけではなく、お父さんやお母さんたちも、自分の作品を一生懸命作ってくれました。みんなで作ったきれいでかわいいソーマトロープが、たくさんできましたよ。
自分だけのオリジナルソーマトロープ、おうちのみんなで楽しんでくださいね!

杉並アニメーションミュージアムでは、さまざまなワークショップを、不定期に開催しています。ぜひあなたも参加してみてください。
次回12月のワークショップは、年末年始を控えているので、年賀状ワークショップを予定しています。
詳しくは、このミュージアムホームページのイベントページにある“ワークショップ”をご覧ください。

スタッフ:めぐる

2013年12月4日水曜日

■北風ぴぃぷぅ アニメーション特集■ アニメシアター上映作品紹介~アブ・アイワークス~

ぐっと寒くなってきましたが、皆さまお変わりありませんか?
スタッフ、めけです!冬がやってきましたね~。
夜、寒い日には寝巻きの上から、軽いダウンを1枚着て眠ると、
あったかで良いですよー。
風邪をひかないように気をつけましょうね!

さて、それでは12月3日から始まる「北風ぴぃぷぅ アニメーション特集」の
上映アニメーション、「ジャック・フロスト」('34)と「ハートの女王」('34)の
簡単なご紹介をいたします♪

「ジャック・フロスト」はアブ・アイワークスさんが作ったアニメーションです。
アブさんのアニメーションはキャラクターがくねくねと、よく動きます!
「ジャック・フロスト」でも、多少の繰り返しシーンはあるものの、カカシが
ダンスをしてみたりと、ワサワサ動いておりますよ~。
そして、このおはなしを紹介するうえで、外せないのがメインキャラクターのお二人、
霜の妖精(妖怪?ゴブリン??)“ジャック・フロスト”さんと、
ちっちゃな“クマの坊や”です!ジャジャーン!

ぴょいぴょい動くジャック・フロストさんのいでたちはといいますと、
大きな鼻に、くりくりの大きな瞳、気さくな笑顔、そして、赤い帽子に赤いタイツ(?)
なんといっても、2つの目から1本づつ生えている長~い、うずまきまつげ。
私が最初にジャック・フロストさんを見た時は、
『わぁ・・・長い触覚がおでこから生えているなぁ~。妖精だからかぁ~。』
と、ぼんやり思っていたのですが、数日後に他のスタッフから彼の触覚らしきものは
目から生えていて、実はまつげのようだ。と聞かされ驚きました。
今では、すっかり、彼のチャームポイントとして見られるようになりましたけどね。
そもそも“ジャック・フロスト”とはなんだろう?と調べてみたところ、イングランドの
民間伝承に登場する妖精、霜男なんだそうですよ。霜男・・・と聞くとなんとなく、
ゴツくて、でっかい雪男のような印象を持つのですが、アブさんの
ジャック・フロストさんは、森の動物に冬の訪れを教えてくれるし、忠告もしてくれる
とても優しい、おじぃちゃん?おじさん?の妖精です。興味深いですよね!

ジャック・フロストさんが絵としてインパクトがあるなら、
もう一人のメインキャラクター、クマの坊やは動きとセリフで可愛らしく
出来上がっているキャラクター、と言えるのではないでしょうか。
おはなしでは、森の動物達が冬じたくを始めるのですが、遊び足りない
クマの坊やは「強いクマだから、冬将軍なんてへっちゃらだい!」と言って、
寝かしつけようとしていたママベアの手を焼いて、叱られてお尻を叩かれてしまいます。
観念して、泣く泣く、ベッドへ入ったのかと思えば、寝ているママベアとパパベアに
向かって「後悔してもおそいんだから!べー」と言って、荷物をまとめて家出を
してみたり・・・。なんとも愛らしいのです!
坊やの一連の動き、幼い男の子の様子がうまく描かれているなぁ・・・と、思うわけです。
ぜひ、ジャック・フロストさんと、クマの坊やに会いにアニメシアターへお越しくださいね!

そして、もう1本。オマケのおはなしは「ハートの女王」。
“マザー・グースの歌”というイギリスに昔からある子どものための童謡を元に
こちらも同じくアブ・アイワークスさんが作ったアニメーションです。
ハートの女王が王様のためにパイを焼くのですが、ずるがしこいハートのジャックは
盗んでパイを食べてしまいますが・・・さて、ジャックは捕まるのでしょうか!?
どうなってしまうのでしょう?アブさんのゆかいなドタバタアニメ、こちらもぜひ、
ごらんください♪


■「ジャック・フロスト」('34)、「ハートの女王」('34)17分
  監督:アブ・アイワークス
  上映日時
  12月3日(火)~12月6日(金)
  ・11:00~
  ・13:30~
  ※1日2回上映です。


さて、次回の【アニメシアター傑作選】ご紹介作品は・・・
大藤信郎さんのアニメーション「雪の夜の夢」('47)、「ちんころ平平玉手箱」('36)
の2本です!来週もよろしくね~!

スタッフ めけ

2013年11月29日金曜日

【アニメシアター傑作選】 国内、海外のクラシックアニメから「北風ぴぃぷぅ アニメーション特集♪」

開催期間:
2013年12月3日(火)~2014年2月28日(金)


概要:
上記の期間中、アニメシアター傑作選枠では様々なクラシックアニメを上映しています。

今回は、冬を舞台にしたアニメーションを特集上映いたします。
2本立ての上映回では、最初の1話のみが冬のお話しです。
小さなお子様も、大人も一緒に楽しめる国内、海外のクラシックアニメーションを
是非、アニメシアターでお楽しみください。 

※まれに、上映をお休みしている場合もございます。
 あらかじめ「シアター情報」ページで上映日時なども合わせてご確認下さい。
上映作品

 「ジャック・フロスト」('34)、「ハートの女王」('34)17分
   アブ・アイワークス
   ミッキー・マウスのもう1人の産みの親とも言えるアブ・アイワークスの
   アニメーションより2本を上映。

   「ジャック・フロスト」
   森のどうぶつ達は霜の妖精、ジャック・フロストに冬の訪れを教えてもらいます。
   眠りたくない子グマの坊やは「冬なんてへっちゃらだい!」と、家出をしてしまい
   ますが、冬将軍がやってきて・・・。

   「ハートの女王」
   夜、トランプの精が動き出す。ハートの女王とハートの子供達は王様の
   ために、タルトを焼きます。
   ところが、ハートのジャックがタルトを盗み出したから、さぁ、大変!

 「雪の夜の夢」('47)、「ちんころ平平玉手箱」('36)18分
   大藤信郎
   1900年(明治33)東京浅草生まれの大藤信郎は、アニメーション作家の
   草分けとして日本のアニメーション映画史にその名を刻んでいます。
   大藤信郎のアニメーションより、2本を上映!

   「雪の夜の夢」
   アンデルセン「マッチ売りの少女」をベースにした影絵のアニメーション。
   しんしんと雪がふる中、少女はろうそくを売りに歩きます・・・。物語の
   おしまいに救いのある、大藤信郎の白黒ながらも美しいアニメーションです。
   
   「ちんころ平平玉手箱」
   子犬のちんころ平平(へいべい)はカメと泳ぎの競争をしているうちに竜宮城へ
   たどり着きます。
   おもしろい玉手箱に目をつけた平平は、玉手箱を盗み出すのですが・・・。
   あぶくが蟹に、紙が魚に、魚がタコに・・・変幻自在のアニメーションをご覧ください!

 「かわいい貴婦人」('34)
    フリッツ・フレーリング
   「ハゲタカ軍団をやっつけろ!」('36)15分
    フランク・タシュリン
   ポーキー・ピッグの産みの親でもあるフリッツ・フレーリングはワーナー・ブラザーズの
   アニメーション・スタジオで多くの作品を監督しました。
   その作品の1つ「かわいい貴婦人」を上映いたします。
   フランク・タシュリンの手がけた「ハゲタカ軍団をやっつけろ!」も同時上映
   いたします。2本合わせてお楽しみください。

   「かわいい貴婦人」
   すきま風が吹く部屋に、ひとりぼっちで暮らしている女の子。
   彼女が目を覚ますと、おもちゃの人形達が
   ごちそうを作って迎えてくれました。さぁ、楽しいパーティーの始まりです!
  
   「ハゲタカ軍団をやっつけろ!」
   家畜のお世話をせっせとしているポーキー・ピッグ。
   そこへ、家畜襲いの常習犯、ハゲタカがやってきました。
   さらわれたひよこを救おうと、ポーキー・ピッグは飛行機に乗って飛びだします。
   はて、さて、ひよこの運命は・・・?

 「黒いきこりと白いきこり」('56)15分
   薮下泰司
   日本初のカラー長編アニメ、『白蛇伝』の演出も手がけた薮下泰司。
   日本動画株式会社(現:東映アニメーション株式会社)にて、数々のアニメ作品を
   世に送り出してきました。
   今回は、白蛇伝よりも以前に作られた「黒いきこりと白いきこり」を上映!
   
   「黒いきこりと白いきこり」
   雪深い山に住んでいるクマ、キツネ、リスは暖をとろうと、黒いきこりと白いきこりの
   家をそれぞれ訪ねるのですが、そこへ雪女がやってきて・・・。
   利己と協調の対比が丁寧に美しいタッチで描かれる。珠玉の短編アニメーション。

2013年11月24日日曜日

『テレビアニメ放送50周年展-Vol.3 ~アニメのお仕事エトセトラ~』開催

1963年に国産初の30分テレビアニメシリーズ「鉄腕アトム」の放送が始まりました。その後数多くのテレビアニメが制作され、日本には独特のアニメーション文化が発達してきました。2013年は、「鉄腕アトム」が放送されてからちょうど50年目になります。杉並アニメーションミュージアムでは、この記念する年にテレビアニメの50年間を紹介する企画展を開催いたします。
この冬は第3弾として、子供たちに人気はあるのにあまり良く知られていない「アニメの仕事」を鉄腕アトムなどのアニメ資料とともに紹介します。「将来アニメの仕事に就きたい」と思っている人は、ぜひ自分に合った仕事を探しにきてください。
最終日の4月13日(日)は、16時で閉館となります。お早めにご来館ください。
また、4月14日(月)・15日(火)は、展示替えのため休館となります。


(c)手塚プロダクション・虫プロダクション

■■■基本情報■■■
●開催期間
 2013年12月18日(水)~2014年4月13日(日)【予定】
●開催地
 杉並アニメーションミュージアム内会場
●開館時間
 10時~18時
 〔入館は17時30分まで。
  企画展最終日(4月13日)は16時で閉館〕
●休館日
 毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)、
 年末年始(12月28日~1月4日)、臨時休館有
●入館料
 無料(シアターを含めて無料)
●主 催
 杉並アニメーションミュージアム
●企画・協力
 手塚プロダクション
●協 力
 一般社団法人デジタルコンテンツ協会/虫プロダクション

■■■内 容■■■
【展示内容】
◎アニメのお仕事のパネル紹介
“監督”、“アニメーター”、“アニメ脚本家”など、アニメに関わる仕事をパネルで紹介。「アニメ業界適職診断チャート」から、来場者の方に適したアニメのお仕事を判断します。
◎『鉄腕アトム』アニメ資料の展示
「アニメの仕事って、どんなことをするんだろう?」そんな疑問に応えるために、「絵コンテ」や「セル画」などの貴重なアニメ資料を使って、仕事内容を解説します。

【アニメ上映】
アニメシアターでは、展示で紹介した作品を上映します。
≪上映予定作品≫
◎鉄腕アトム(1980年)
◎魔神ガロン(2013年) 他
※上映作品は、変わる可能性があります。
 詳しくはシアター情報ページで発表いたします。

【関連イベント】
◆◆トークイベント『アニメ監督 高橋良輔が語る アニメのお仕事エトセトラ』◆◆
アニメ監督だけでなく、自ら脚本やプロデュースも行う高橋良輔氏をゲストに招き、自らの経験から、アニメの仕事に就くためのノウハウを語っていただきます。
◎開催日時 :2014年2月1日(土) 15:00開演【予定】
◎会  場 :杉並アニメーションミュージアム内アニメシアター
◎定  員 :50名
◎費  用 :無料
◎事前予約制(1月18日よりメールにて受付開始予定)
※申込方法などの詳細は、↓こちらのページで発表しています。
  http://suginami-animation-museum.blogspot.jp/2014/01/blog-post_15.html

▼高橋良輔氏プロフィール
1943年東京都出身。アニメ監督、脚本家、演出家、プロデューサー。スタジオあかばんてん主宰。大阪芸術大学キャラクター造形学科教授。
1964年に虫プロダクションへ入社。虫プロ時代は手塚治虫原作のアニメ作品の脚本、演出を担当した。1969年の『どろろ』を担当した後に虫プロを退社し、CM制作会社グループダートへ移籍。その後、虫プロ出身者がアニメ制作会社サンライズを立ち上げると、『ゼロテスター』以後は同社作品を中心に携わった。代表作は『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』等多数。大阪芸術大学では、手塚治虫原作の『魔神ガロン』を手塚プロダクションと学生とで共同アニメ化することをプロデュースする。

【再掲】アニメシアター上映作品紹介~渡辺和彦「かぐや姫」~

みなさまこんにちは♪
スタッフ、めけです。

今回は、杉並アニメーションミュージアムシアターで、
平日に上映している【傑作選】枠の作品「かぐや姫」の
ご紹介をいたします!

「かぐや姫」、別名「竹取物語」は・・・言わずもがな、日本人なら誰もが知っている昔ばなしですよね!
今回、上映する「かぐや姫」('61)は脚本・演出を学研の制作スタッフ、
渡辺和彦さんが担当しているアニメーションです。
渡辺和彦さんは「かぐや姫」の他にも
「いなかねずみとまちねずみ」('59)
「みにくいあひるの子」('68)
「ジャータカものがたりきんいろのしか」('62)
「つるのおんがえし」 ('65)
「マッチ売りの少女」('67)
など、など沢山の民話や童話のアニメーションを手がけていらっしゃいます。
幼い頃に見たかも!という人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
これらの良質な「大人も安心」、「子供も安心」のアニメーションは
子供に見せたいアニメのお手本と言って良いものばかり!
お子さんをお持ちの方へ、ぜひともオススメしたいアニメです。はい。

渡辺和彦さんの「かぐや姫」はセル画の他に、レリーフなどの半立体物も
使って作られています。色合いや光の表現も美しいアニメーションです。
なかでもかぐや姫はとってもお綺麗です。キラキラ
お話しはあらためて書かなくとも、皆さんご存知ですよね?
中には・・・昔、学校で習ったけど忘れちゃった!という方も
いらっしゃるかもしれませんので、
ざっくり、あらすじをば。

竹を切って暮らしていたお爺さんお婆さんは
光る竹の中に居た赤ん坊(かぐや姫)を育てることにしました。
かぐや姫は美しく成長し、高貴な人達に求婚されるのですが、
無理難題を言ってスッパリ全て断ります。
満月の夜が近づくにつれ、かぐや姫は悲しみに沈んでいきます。
心配したお爺さんとお婆さんは、どうかしたのか?と
たずねると、かぐや姫は月から来た人間で、次の満月の
夜に帰らなければならないと打ち明けます。
最後には帝までもがお出ましになって、かぐや姫の帰国(?)を
阻もうとするのですが、いざ、月からの使者がやってきますと、
皆、阻む気力が無くなってしまって、かぐや姫は月に帰ってしまいましたとさ。
とっぴんぱらりのぷぅ。

というような・・・ざっくり書くとこんなお話しです。
結構な文字数ですね~。

それにしてもかぐや姫さん、モッテモテ!
無理難題を言わずにサクッとお断りを入れれば、貴族の方々は
皆、ケガすることも、散財することも、命を落とすことも無く無事だったの
でしょうが、これは物語ですから、お話しとしてはそれじゃぁ、面白くない。
と、作った方が思ったかどうかは知りませんが・・・いやはや。
まぁ、かぐや姫さんは断る口実が欲しかったのでしょうね~。
そして綺麗なあの子は宇宙人・・・。
ウムゥ!なかなか・・・昔のご先祖様方も想像力が豊かでいらっしゃいます。
今の日本漫画文化の広がりも頷けるような展開。
まぁ、でも昔のお話はどれもとっぴで、面白い展開のものが多いですよね!
不思議なことが今よりも沢山あったであろう頃を想像すると、少し羨ましいような気も・・・。その時を生きた人には「甘い!」と怒られてしまうかもしれませんが。
ただ、昔はアニメーションなんてものは無かったのだ。と、考えると
やっぱり、今のほうが良いかな。なんて。
さて、そんな不思議な物語「かぐや姫」のアニメーション。
現代に生きている私達は見ることができますので、この機会にぜひ、ご覧ください!
できれば、杉並アニメーションミュージアムでご覧ください!
では!
とっぴんぱらりのぷぅ。

【上映日時】
■「かぐや姫」('61)渡辺和彦 27分
  11月26日(火)~11月29日(金)
 ・午前11:00~
 ・午後13:30~

そして、次週の『おとぎアニメ特集♪』は
アブ・アイワークス作「ジャック・フロスト」(1934年制作)と
「ハートの女王」(1934年制作)の2本!
次のアニメシアター紹介日誌もお楽しみに~♪

めけ