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2013年4月22日月曜日

アニメシアター上映作品紹介~マックス&デイブ・フライシャー~

スタッフ日誌をご覧の皆様、こんにちは。
さて、アニメシアター傑作選「どうぶつアニメ特集♪」第二弾は、アメリカ人兄弟マックス&デイブ・フライシャーが手がけた
「木こりは甘くない」←犬のような犬でないような、犬。
「白鳥の恋」←アップの顔が怖い白鳥たち。
の2本立てです!!
フライシャー兄弟とは、アメリカアニメ創成期に、ウォルト・ディズニー・プロダクション(現・ウォルト・ディズニー・カンパニー)と人気を二分した、フライシャー・スタジオを作った方々です。

今週から上映開始します。「シアター情報」ページ&下記参照↓
上映日時 : 4月23日(火)~4月26日(金) 11:00/13:30


さて、今週の上映をご覧いただくにあたって、事前の心得を伝授しましょう!
フライシャー兄弟の代表作品は、「ポパイ」や「ベティ・ブープ」です。
まず、かのキャラクターたちのお顔の、ずば抜けた独特感を胸に焼き付けてみましょう。
それから上映作品を観れば、納得していただける箇所があると思います。
あと、フライシャー兄弟は、ディズニーに対抗心を燃やしていた!というプチ情報も焼き付けておくと、ちょっと面白いトラップがありますよ!!

「木こりは甘くない」(1931年制作)
フライシャー兄弟の作品には、オリジナルキャラクターが、別作品に顔を出すことがあります。「スター・システム」というやつです。
この作品の主人公は、かつてベティ・ブープと競演した、ビンボーくんです。邦訳では「ビン坊」と呼ばれることもある、二足歩行のわんこですわん。
今回与えられた役は、木こりですわん。

今日も仲間たちと、木を切りに山へ入るビンボー。木こりの数は多いけれど、まともに働く者が少ないあたりはお約束♡
ビンボーの相方の巨体さん(名なし)も、ビンボーからエサ(サカナ)もらって、一労働しかしない燃費の悪さ。
でも、よそから来たネズミさんは一生懸命木を切っています(ここ必見)。
そんななか、いきなり空模様があやしくなり、暴風に巻き込まれる木こりたち。
くるくる飛ばされるビンボー&巨体&よそから来たネズミさんの運命はいかに!?

まぁ、この時代のアメリカンアニメーション特有のやりっぱなしエンドですけどね♪
でも、この作品は本当に一見の価値ありです。前述の通り、トラップ目的で観ても楽しいですし、ちびっこも観て、大爆笑となること請け合いです!!

「白鳥の恋」(1935年制作)
こちらの作品はうって変わって、背景がとても美しいフルカラーアニメーションです。
アメリカの元ディズニーアニメーター、ヒュー・ハーマン作「美しく青きドナウ」(1939年制作)を彷彿とさせるオープニングですが、「白鳥の恋」の方が4年も早く制作されています。
実はこんな愛らしいアニメーション作れるんじゃん、デイブ!!と思いながら観進めると、だんだん、あれ?やっぱり?と、思わざるを得ない状況になっていきます。これがフライシャー兄弟の持ち味!!

幸せいっぱいの白鳥カップルの前に、たくましいオス黒鳥が現れて、白鳥の彼女を横取りしてしまいます。
ただ、黒鳥、初登場シーンからすでに「あーあ、悪そうなやつ」という顔をしています。
彼女も彼女で、あんなに仲良くしていた白鳥彼氏を容赦なく捨てる様(ここ必見)は、フライシャー作品だなぁ、とつくづく思いました。女が容赦ない設定多いですよね、この人たち。
白鳥彼氏が、振られてうなだれて遠のいていく後姿が、かわいそうでかわいそうで。
結局、白鳥彼女は痛い目にあい、白鳥彼氏に助けを求め、黒鳥は白鳥彼氏との決闘で、びっくりするほどあっさり負けて、白鳥彼氏はびっくりするほどあっさり白鳥彼女の行いを許して、ハッピーエンド。…ま、いっか!

アメリカンアニメーションの良いところは、ストーリーより動きのキレの良さ重視なところ!!ラストやりっぱなしでも、キレっキレならばOKなのだ!!私は大好きです。
「自分で描いた絵を動かして、みんなに見てもらいたい」というアニメーターの純粋な熱意がひしひしと伝わる、クラシックアニメーション。この機会にぜひご覧ください。ハマりますよ♪

さて、来週の上映作品は、超目玉作品!やなせたかしさんの絵本を原作に、手塚治虫さんが制作した「やさしいライオン」です。スタッフ日誌担当は誰かな?こうご期待!!

スタッフ ま

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