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2013年9月23日月曜日

【再掲】アニメシアター上映作品紹介~テックス・アヴェリー~

暦は9月、秋です。
秋と言えば行楽シーズンですね、皆さんはどこかにお出かけになられましたか?はたまたどこかにお出かけになるご予定はおありでしょうか?
僕の場合、例年“職場から家への往復”そんでたまにイベントとして“銀行に払い込みに行く”…っといった行楽とは無縁の人間だったのですが、『これじゃいかん!いつ行くの?今でしょう!!』っとどこかで聞いたようなフレーズの一念発起をし、今年の秋はどこかへ出かけようかと思います。
ただ、闇雲に外に出かけても意味はありません!せっかくの秋の行楽シーズン、秋を感じないと!!
…と言ったものの『小さい秋~♪小さい秋~♪小さい秋みぃ~つけた~♪』っとはよく唄ったもので、いざ探そうにも僕には小さ過ぎて秋が見つけられそうにないので、とりあえずは柔軟剤がきれたのでそれを買いに出かけてみようかと思います!!
…さて、いつもの冗談はこのくらいにして、秋の行楽スポットのひとつ、杉並アニメーションミュージアムで9月25日(水)~27日(金)の間にアニメシアターで上映されるテックス・アヴェリー作『おかしな赤頭巾』と『田舎狼と都会狼』の2本の見どころをご紹介!!

さて、今回ご紹介する2作品はカートゥーンの人気キャラクター、バックス・バニーの生みの親であるテックス・アヴェリーが描く、童話“赤ずきんちゃん”。
ただこの2作品、ごくごく普通の赤ずきんちゃんかと思ったら大間違い!!
見終わったあとには“何かが違う、いや、何かどころの話ではなく、根本的に何かが違う!!”と感じられること請け合いです。
そんなテックス・アヴェリーが描くおかしな新説赤ずきんちゃんを是非ご覧ください。

『おかしな赤頭巾』(1943年)

森を行く狼。『おっ…早速みんなを食べちゃうのかな?』とドキドキしていると狼が唐突に『赤ずきんを襲う狼だと?このワンパターンな昔話はもうたくさんだ!!』とぼやきはじめます。
…物語開始早々、今まで僕の頭の中にあった“赤ずきんちゃん”のイメージを見事に払拭することに成功したテックス・アヴェリー様…さすがです。
でも、まぁ1人くらいはこういう本筋からズレたキャラクターも必要だろうと思い、見続けていると主役の赤ずきんちゃん登場。
主人公らしく話を本来あるべき方へと導くのかと思いきや『私もよ!』っと狼に同調しちゃいました。
『あぁ~まずい…この流れだと…』っと嫌な予感がやっぱり的中、病気がちのキャラ設定を忘れたかのようにおばあさんも元気いっぱいで怒り出し『私も飽き飽きしてたんだよ!』っと辛口コメント。
もう、こうなってしまったらにっちもさっちもいかず総ブーイングの嵐の中、赤ずきんちゃんがついに『演出が悪いのよ!!』っと監督に愚痴をこぼした時点で僕の中でゴングが鳴り響き、タオルがリングに投げ入れられました。
テックス・アヴェリー様の疾風怒涛のギャグの応酬に完全にノックアウトです。
さて、今までご紹介したのはほんの一部に過ぎず、話はこのままハイテンションで突っ走ります。
さて、このあと赤ずきん御一行様の行く先にはどんな結末が待っているのか?そして本来なら狼の魔の手から赤ずきんちゃん達を救い出す猟師さんの登場はあるのか?
つづきが気になる方はアニメシアターでチェックしてみてくださいね。

『田舎狼と都会狼』(1949年)

あの『おかしな赤頭巾』の衝撃から6年。
またしても赤ずきんちゃんを題材にテックス・アヴェリー様が、もうホント色々とやってくれています。
まず、タイトルがもうね…。
だって…本来なら“赤ずきんちゃん”に登場する狼は一匹のはずなんですが…。
しかし、前回の『おかしな赤頭巾』で充分に鍛え上げられたボク、それくらいの違和感はどうってことはないのです!!
さて本編では床に伏せるおばあさんのお見舞いに行く赤ずきんちゃん。
そんな赤ずきんちゃんをおばあさんに扮した狼が今や遅しと待ち受けています。
『おや?なんだか“普通の赤ずきんちゃん”っぽくね?』っと思われたあなた!!
残念!そこはやっぱりアヴェリー様、冒頭の流れこそ本来の赤ずきんちゃんっぽくとも、赤ずきんちゃんのビジュアルはかわいくないし、狼は狼で赤ずきんちゃんにキスをしようと躍起になってるしと、おかしなところのオンパレードとなっています…。
僕は狼に一言申し上げたい…。

『お前が赤ずきんちゃんを食べない事には、いつまで経ってもヒーロー役の猟師さんが出てこねぇんだよ!!』

そして、そんなカオス状態の中、一通の速達がきっかけで狼は都会に繰り出していくわけですが…。
さて、物語の結末は杉並アニメーションミュージアムで確認していただくとして、このテックス・アヴェリーが描く2つの赤ずきんちゃん、物語の内容やキャラクターの動きはもちろんの事、『おかしな赤頭巾』と『田舎狼と都会狼』をつづけて観ることで初めて、とあるサプライズ演出が施されている事がわかる事も見どころの1つとなっておりますので是非、杉並アニメーションミュージアムに遊びに来てくださいね。

【上映時間】
■『おかしな赤頭巾』(1943年)、『田舎狼と都会狼』(1949年)
計14分  監督:テックス・アヴェリー
9月25日(水)~9月27日(金)の3日間
・午前11:00~
・午後1:30~

スタッフ ハマ

2013年9月22日日曜日

◆ミュージアムショップ期間限定販売商品のご紹介◆

杉並アニメーションミュージアムの「ミュージアムショップ」では、劇場にて絶賛上映中の『劇場版 あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』
通称“あの花”のテレビシリーズのグッズを、数量限定で販売中です。

商品ラインナップは、
・うちわ 大、小(各2種類)
・クリアファイル
・各種ステッカー などなど。

夏の思い出に、あの日見た感動を、お手元に…いかがですかっ?
舞台のモデルとなった「秩父市」とのコラボグッズなど、
限られたお店でしか販売されていない商品もあります。


販売商品ラインナップ




また、4階ワークショップスペースにて好評開催中の
『犬とハサミは使いよう展覧祭』を記念して、
『犬とハサミは使いよう』の商品を販売中です。

商品ラインナップは、
・カンバッジ(6種類)
・デカストラップ(4種類)
・マイクロファイバータオル
・アクリル定規
このほかにも、「ドッグタグ」のガチャガチャもありますよ!
絵柄は全12種類、主人公(犬)もちゃんといますよ~ U^エ^U

犬ハサの商品は、9月29日(日)までの限定販売となります。
売り切れ次第、終了となりますので、この機会をお見逃しなく!!

販売促進部 零沢直樹

★☆7・8月のパラパラアニメ大賞発表☆★

今年の夏休み中は、ミュージアムが工事のため、
8月下旬からお休みさせていただきました。

そんなわけで、杉並アニメーションミュージアムで
夏休みの宿題、自由研究にパラパラアニメを
作りたかったという人、ミュージアムへ来るのを楽しみにしていた皆さん、
ごめんなさいm(_ _)m
夏休みが終わるギリギリまで宿題をしなくて、
あわてたという君!
冬休みの宿題こそは、早めにとりかかろうね♪

それでは!7月・8月にミュージアムでお客さんが作ってくれたパラパラアニメの中から、優秀作品を発表します。

☆7・8月の大賞作品☆

 タイトル「トカゲ?と虫と…」
 つくった人 滝口泰生くん(12才)

が、選ばれました。おめでとう、泰生くん!
では、さっそくご覧ください。



いかがでしたか?
すごいですよね!自然の摂理(せつり)を描いた、
ブラックユーモアあふれる作品です。
おもしろいけど、ちょっとコワい!
でも不思議と、何回も見たくなりませんか?

ハエを食べつくして、木から落ちていくトカゲにご注目!
最後まで、とてもていねいに描いてくれました。

尚、只今ミュージアム内の「パラパラアニメコーナー」では、今回の大賞作、そして惜しくも大賞を逃した入賞作2作品を
ループ(くりかえし)上映しております。
パラパラアニメ大賞へのご参加を、スタッフ一同お待ちしております。

スタッフ こすず

2013年9月19日木曜日

「Kids☆産業商工☆フェスタ」でワークショップを行いました

8月23日(金)に、杉並産業商工会館で「Kids☆産業商工☆フェスタ」という、夏休みの催し物が開催されました。親子で杉並区の産業、工業、工芸などのお仕事を学んでもらおうという、参加体験型のイベントです。
杉並アニメーションミュージアムでは、産業商工会館の3階に無料体験のスペースを設け、アニメ制作を体験してもらうことにしました。

緑の街路樹に覆われた中杉通りは、JR阿佐ヶ谷駅からメトロ南阿佐ヶ谷駅までをまっすぐに繋いでいます。そんな中杉通りの真ん中あたりの杉並産業商工会館の玄関には、「Kids☆産業商工☆フェスタ」のための、かき氷や焼きそばの屋台も並び、たいへんなにぎわいとなっていました。
「Kids☆産業商工☆フェスタ」は、地下の和室から1階・2階・3階と、産業商工会館を全館使った大きなイベントです。
3階には、アニメーションミュージアムの「アニメ制作体験」のスペースの他にも「ミシンがけ体験コーナー」「絵本のカバーを使ったエコ袋工作」「キッズ・マネー・カンパニーの親子すごろくゲームとミニレッスン」「福引屋さん職業体験」のスペースがありました。

2013のアニメ制作体験は「2枚でアニメ」をテーマにしました。2枚の絵を描けば、その場で撮影して、自分のアニメーションを作ってもらい、そこですぐに見ることができます。
たった2枚絵を描くだけで、本当にアニメができるの?と、最初はふしぎがっていた子供たちも、ノートパソコンのモニターに映る自分の絵が、ちゃんと動いて見えることに驚き、大喜びでした。
USBメモリーを持参していただければ、作ったアニメを持ってかえることができますよ、という告知を先に出していました。もちろん、持ち帰り希望の方のためにCD-R(有料)も、準備しました。おかげで、データを持ち帰りたいという子供たちの希望を叶えてあげる事ができました。良かったですね。夏休みの自由研究にも、できるかな?


アイデアがどんどん浮かんでくるよ!

家族みんなでアニメを作ってみよう!

たった2枚で出来あがる簡単なアニメですから、時間をそれほどかけずに、どんどん描く事ができます。楽しくなったみんなは、もうひとつ作りたい。あと一回やってみたい・・・と、だんだんノリに乗ってきました。
夕方近くになると、希望者がみるみるうちに増えてきました。イベント終了の時間が来ても、まだまだ撮影が終わりません、たいへん!
でも大丈夫。撮影スタッフはきちんと順番を守って撮影をどんどん済ませていきます。
さっきまであんなにたくさんあったアニメーションの原画が、いつのまにか最後の1枚になっていました。

「はい、これが最後の撮影です」
無事に撮影も終了!
いったい何人の子供たちがアニメを作ってくれたと思いますか?
なんと、アニメ制作体験に参加してくれた人数は、100人を越えていたのです。

みなさん、暑い中をご参加ありがとうございましたー!

スタッフ めぐる

『2まいでアニメプラス1』出張ワークショップIN杉並区立中央図書館!

スタッフ日誌をご覧の皆さま、こんにちは~♪
最近、外の空気がカラッと爽やかに変わってきましたね。
過ごしやすくなりましたが、夏が終わると思うと、ちょっと寂しいです…。

そんな2週間前の夏真っ盛りのなか、杉並アニメーションミュージアム出張ワークショップを開催しました!(宮城県仙台市「イオンモール富谷店」さんでの出張ワークショップも同時開催でした~詳しくはスタッフ こすずさんの日誌を見てね♪)
こちらは、杉並区立中央図書館さんのご厚意で、8月16日(金)から18日(日)の3日間開催させていただきました。ありがとうございました!


力を合わせて完成だ!

どんなアニメになるのかな?

とてもきれいに描けました♪

場所は、地下1階の視聴覚ホール。広いスペースを提供していただき、のびのび楽しめました!
図書館にいらっしゃるお客さまに、ワークショップの告知する手段は、図書館職員の方の館内アナウンス&ミュージアムスタッフが正面玄関に立ち、チラシを持ち「アニメのワークショップやってるよ~」と呼びかける、の二つでした。
この告知が功を奏しまして、親子連れを中心にたくさんの方が遊びに来てくれました。

絵を2枚(がんばってもう1枚!)描けば、アニメになるという気軽さが『2枚でアニメプラス1』ワークショップのウリでして、さらにお手本も用意してあるので、どなたでも簡単にアニメが作れちゃうのです。
もともと絵を描くことが大好きな子が来ると、やはりすごい作品を作ります。それを見た他の子が「あぁこう描けばいいんだ」と触発され、2作品、3作品と作っていく、という、スタッフが手を貸さなくても、どんどん理解して創造していく様は、見ていて気持ち良いです。今回も将来有望な子がたくさんいましたよ~☆
お子さんが描いているのを、隣で見ているお母さんにも勧めると、最初は躊躇しつつも、結果、お子さんのアニメより大作を描き上げる方もいらっしゃいました。

3日間で参加してくれたお客さまの延べ人数は、なんと68人。本当にありがとうございました!
このワークショップが、夏の思い出のひとつになってくれるとうれしいなーと思います。
これを機に、杉並アニメーションミュージアムにもアニメ作りに来てくださいね!
次回のワークショップにこうご期待!!

スタッフ ぺりー子

2013年9月18日水曜日

【再掲】アニメシアター上映作品紹介~岡本忠成『水のたね』~

平日2回上映される“傑作選”「おとぎアニメ特集♪」
9月18日~9月20日に上映されるアニメ『水のたね』(’75)のみどころ紹介です。

監督は、切り絵やねんどを使ったアニメーションで知られる岡本忠成さんです。
パパ、ママ世代は、NHK『みんなのうた』の「メトロポリタンミュージアム」と言えば
覚えている方もいるのではないでしょうか?
石像と一緒に、女の子が夜のミュージアムで踊る、
ちょっと不思議なアニメーションを作ったのが、岡本忠成さんです。

今回ご紹介する『みずのたね』は、沖縄海洋博の映像展示のために、
沖縄の伝統工芸を取り入れた切り絵人形を使用し、1975年に作られました。

お話は山形県の民話(むかしばなし)「水のたね」と、
おとぎばなし「うらしまたろう」の二つの話を元にしています。

主人公の「やしちどん」は、田んぼと故郷を愛する若者です。
日照りが続き、大切に育てた田んぼの稲が、からっからになってしまいます。
やしちどんはお地蔵さまに、恵みの雨が降るように、お願いします。

☆オススメポイント☆
田植えをする、やしちどんの軽やかな足どり!
その後の、からっからの稲を見た時のやしちどんの表情に注目です。

ある日、子どもたちにいじめられていた白ヘビを、やしちどんが助けます。
すると、白ヘビはうつくしいオトヒメさまの姿となって、やしちどんの前に現れます。
やしちどんは「うらしまたろう」のように、竜宮城に招待され、
それはもう、夢のような楽しいひとときを過ごすのです。

☆オススメポイント☆
水の中をオトヒメさまと泳ぐやしちどん。なんとも涼しげで、楽しそう。
音楽に合わせて楽しく泳ぎ、踊るやしちどんたちのアニメーションを、お楽しみください。

ここから先、意外な展開が待っているのです。
うらしまたろうなら、たまてばこを選ぶときに欲が出たために、おじいさんになってしまいましたが…

やしちどんは、どうなってしまうのか?
残された田んぼと稲の運命は!?
ぜひ杉並アニメーションミュージアムのシアターで、結末を見届けてくださいね。

【上映日時】
■『水のたね』(’75) 19分 監督・演出:岡本忠成 
9月18日(水)~9月20日(金)の4日間
・午前11:00~
・午後1:30~

その翌週の上映作品は、テックス・アヴェリー監督の『おかしな赤頭巾』、『田舎狼と都会狼』の2本です!
作品紹介日誌をお楽しみに♪  

こすず

2013年9月16日月曜日

暴風雨に伴う臨時休館について【9月16日】 / Museum will be closed today (September 16).

関東近県は危険な暴風雨になる可能性があります。
安全を考慮して、本日(9月16日)はミュージアムを臨時休館いたします。

皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

In order to ensure the safety of the storm, Suginami Animation Museum will be closed today (September 16).
Thank you for your understanding and cooperation.

ミュージアム事務局

2013年9月8日日曜日

【再掲】アニメシアター上映作品紹介~アブ・アイワークス~

9月10日~13日上映、アブ・アイワークス作「シンバッドの冒険」「アリババ」の2本の見どころ紹介です。

スタッフ日誌をご覧のみなさま、こんにちは。スタッフ ぺりー子です。

さて、アニメシアター平日上映傑作選、今週は2本上映です。2本で上映時間14分ですよ。
作ったひとは、アメリカ人のアブ・アイワークスさんです。
アニメーターとしての主な出発点は、1922年、あのウォルト・ディズニーの制作会社に入社!
当初のアニメのミッキーを描いていたのはアブさんなのでした。

1931年にアブさんは自社スタジオを持ち、たくさんのアニメ作品を世に発表します。なかでも「カエルのフリップ」シリーズは一見の価値ありです。ミュージアムシアターでも上映する時がくると思いますので、お楽しみに!
今回は、「コミカラー・カートゥーン」シリーズという、おとぎ話をモチーフにした短編アニメーション集からのご紹介です。
「コミカラー・カートゥーン」シリーズは、ディズニーアニメの「シリー・シンフォニー」シリーズに対抗して作られたそうですよ。

ディズニーで養ったキャラクターアニメを武器に、生き生きと、コミカルに動き回る主人公たちには、見ているこちらも楽しくなりますよ。では、作品紹介いきま~す☆

「シンバッドの冒険」(1935)7分
まず、タイトルをよく見ると、「シンバッド??シンドバッドじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
が、ここでは「シンバッド」が正解なのです。
日本語では、「シンドバッド」表記が主流ですが、「シンバッド」「シンドバード」などと表記される場合もあるのです。

 仲間たちと航海に出たシンバッド。船にはお宝が積んでありました。パイプくゆらせ海を監視していましたが、
近くを通りかかった海賊に、お宝の存在がバレてしまい、船同士のドンパチが始まります。
善戦するシンバッドですが、とうとう海賊船長に捕まってしまい、海へ突き落とされます。
どうにかこうにか、千手観音クロールで島にたどり着き、一安心!も束の間、またもや例の海賊一味が同じ島に…。
ひともんちゃくを収束させる手法としては、わぁー、なるほど冒険譚っぽい!ってかんじです。
そして、毎回シンバッドの危機を救う相棒オウムが、かっこよく見えます。
めでたしめでたし、なんだけど、これぞコメディの終わり方という終わり方をします!
気になるところは、
 ①海賊船長のおひげ2種
 ②オウムのボディ

「アリババ」(1936)7分
 アリババ親子が住んでいる町にラクダに乗った盗賊団が現れて、町中のお金を盗んでいってしまいます。
早速アリババ親子が盗賊団を追いかけて、砂漠の果てにやって来ます。
盗賊団が隠れ家にしているのは「開けゴマ」のワードでしか開かない岩の扉の洞窟でした。
盗賊団がおつとめに出た隙に、アリババ親子は「開けゴマ~」で洞窟の中へ。
そこには、金銀財宝の山々が!色めき立つ親子(笑)。しかし、盗賊団が洞窟に帰ってきてしまい…。
このあとは、お決まりドタバタ劇が始まります。
気になるところは、
 ①アリババ父+アリババ子=アリババ?
 ②ラクダの目がメーター?
 ③「シンバッドの冒険」に出演していた海賊船長が、盗賊団の団長に転職した?

アブさんの生み出したキャラクターたち、かわいい子も、キモかわいい子も、観終わればみんなかわいいのです。
自身のアニメ作品は、世間ではあまり知られていないと言われるアブさんですが、もし、今の時代でアニメを作っていたら、
なにか違っていたかなぁ、なんて。当時では、センセーショナルすぎて、スルーされてしまった気がします。キャラが。
そう、キャラなんですよ。今の世だったら、キャラグッズとか出てもおかしくない!?…と思うのです。
そんなキャラクターに命を吹き込み、動かし、生かす、アブさんの大仕事の結晶を、ぜひシアター大画面でご覧ください。

【上映日時】
■「シンバッドの冒険」('35)、「アリババ」('36) アブ・アイワークス 14分
 9月10日(火)~9月13日(金)
 ・午前11:00~
 ・午後13:30~

さて、来週の上映作品は、岡本忠成さんのアートアニメ「水のたね」です。次回アニメシアター紹介日誌もチェックしてくださいね。

スタッフ ぺりー子

2013年9月3日火曜日

『「犬とハサミは使いよう」展覧祭in杉並アニメーションミュージアム』開催!

 2013年7月からTOKYO MX他にて放送中のアニメ「犬とハサミは使いよう」(略して“犬ハサ”)の展示会を杉並アニメーションミュージアムで開催します。
 アニメ「犬とハサミは使いよう」は、更伊俊介原作の人気ライトノベルをアニメ化した作品で、テレビ放送もいよいよクライマックスを迎えます。そこで、アニメや原作の資料などの展示でこれまでの放送を振りかえりつつ、小説やコミックでまだまだ続く“犬ハサ”の世界を紹介します。


(c)2013 Shunsuke Sarai/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC./犬ハサ製作委員会

■■■基本情報■■■
●開催期間
 2013年9月13日(金)~9月29日(日)
●開催地
 杉並アニメーションミュージアム内会場
●開館時間
 10時~18時(入館は17時30分まで)
 ※次の日時は、「犬ハサ展」がお休みとなります。
  ◎9月25日(水)終日お休み
  ◎9月28日(土)14時~18時が休み
●休館日
 毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)
 ※会期中の休館日は、9月17日(火)、9月24日(火)となります。
●入館料
 無料
●主 催
 杉並アニメーションミュージアム
●企画・協力
 犬ハサ製作委員会

■■■展示内容■■■
「犬とハサミは使いよう」の原作およびアニメ関連資料を多数展示します。
≪展示予定物≫
 ◎アニメプロモーション映像上映
 ◎アニメ版権用原画
 ◎アニメ設定資料
 ◎絵コンテ
 ◎アフレコ台本
 ◎原作および原作イラスト
 ◎出演キャスト&原作者&アニメ制作スタッフ サイン色紙
 ◎出演キャスト&原作者サイン入り実物大 鮪喰(マグロイーター)
 ◎実物大ハサ次郎
 ◎出演キャスト&原作者サイン入り立て看板

■■■■■■■■■■
 ファミ通文庫15周年記念作品 『犬とハサミは使いよう』
●原 作
 更伊俊介(ファミ通文庫「犬とハサミは使いよう」シリーズ/エンターブレイン刊)
●ジャンル
 ミステリー系不条理コメディ
●放送時間
 TOKYO MX:毎週月曜日 深夜1:00~
 サンテレビ:毎週火曜日 深夜1:30~
 テレビ神奈川:毎週火曜日 深夜1:00~
 BS日テレ:毎週木曜日 深夜2:30~
 AT-X:毎週金曜日 21:30~
    ※リピート放送 毎週日曜日 8:30~/毎週火曜日 深夜3:30~/毎週木曜日 15:30~
●制作スタジオ
 GONZO
●監 督
 高橋幸雄 「ラストエグザイル-銀翼のファム-」チーフ演出など
●キャラクター原案
 鍋島テツヒロ
●キャラクターデザイン
 佐藤陽子 「銀魂」作画監督など
●シリーズ構成・脚本
 根元歳三 「妖狐×僕SS <いぬぼくシークレットサービス> 」脚本・シリーズ構成など
●キャスト
 春海和人    :櫻井孝宏
 夏野霧姫    :井上麻里奈
 春海円香    :阿澄佳奈
 柊 鈴菜    :伊藤 静
 大澤映見    :加隈亜衣
 秋月マキシ   :芹澤 優
 犬飼 潔(アフロ):羽多野渉
 本田 桜    :内田真礼
 本田弥生    :五十嵐裕美
 森部佐茅    :斎藤千和
●ツイッター
 @inuhasaofficial
●あらすじ
ある日突然、強盗に殺された春海和人。
だが本バカ故の“本を読みたい”という執念で奇跡の生還を果たした。
――ダックスフンドの姿で。
「こんな姿じゃ本読めないじゃん!!」悶える彼の前に現れたのは、
ハサミが凶器のサド女、夏野霧姫。
でも、犬である和人の声が分かるし、しかもその正体は彼が大ファンの作家。
そんな人生(犬生?)、いったいどうなるの!?
読者犬×ドS作家が繰り広げる、ミステリー系不条理コメディの開幕!
喜劇は小説より奇なり!?
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関連リンク:
「犬とハサミは使いよう」公式サイト

2013年7月のライブラリーDVD貸し出しランキング発表!!

スタッフ日誌をご覧の皆さま、こんにちは。
最強猛暑の今夏でしたが、だんだんと空気がさわやかになってきましたね。
杉並アニメーションミュージアムも、8月中旬から下旬まで休館させていただきました。
(スタッフはちゃんと陰で働いていましたよ~!)
9月からは、開館していますので、皆さま遊びに来てくださいね。

それでは、7月のライブラリーDVD貸し出しランキング発表でーす!!

第1位 「マジンガー the Movie 3」
マジンガーシリーズは、ライブラリーでは超おなじみでして、第1位もうなずけます。
1960年代から年2回上映していた子供向け映画「東映まんがまつり」から
70年代に上映されたマジンガーシリーズ5作品が収録されたお得なDVDです。
『マジンガーZ』『ゲッターロボ』等、永井豪キャラ大集合なのです!
当ライブラリーには、シリーズ1~3揃っていますよ。ご覧になってみては?
    
第2位 「サマーウォーズ」
夏になると、観たくなるDVDといえば、これ!ですかね。
2009年公開の大ヒット映画。ライブラリーでも、夏休みに入ると貸し出し率が上がります。細田守監督の前作品「時をかける少女」で、主人公・紺野真琴の声を演じた仲里依紗さんが、親戚のおばさま役で再登場だったり、いろいろ見どころがありますよ。
この作品を観ると、おばあちゃんちに行きたくなりますね~。
なので、行ってきました。あんな立派なおうちじゃないけど。
    
第3位 「マジンガー the Movie 2」
こちらは、今回1位だった「マジンガー the Movie 3」の同シリーズです。
同じく「東映まんがまつり」で上映されたマジンガーシリーズ4作品が収録されています。
『グレートマジンガー対ゲッターロボ』などなど、夢の対決が盛りだくさんです。この頃のロボットって、しみじみかっこ良いですね。
    
第4位 「劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲/ピカチュウの夏休み」
今夏公開の「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」が大ヒットしているなか、ライブラリーでは、1998年公開ポケモン映画第一作品目が大ヒットしました。
人間の手から作られた、重い宿命を背負ったポケモン・ミュウツーの物語。大人が観ても泣ける作品です。
秋には新バージョンのゲームソフトも出るし、まだまだポケモンは熱いぜ!!

ということで、7月のライブラリーDVD貸し出しランキング、いかがでしたか?
8月は休館日が多かったので、次回ランキングにも影響が出るかもしれません。
改めて、9月にライブラリーでたくさんDVDを観てください!お待ちしております。

スタッフ ぺりー子