【再掲】■北風ぴぃぷぅ アニメーション特集■ アニメシアター上映作品紹介～フリッツ・フレーリング、フランク・タシュリン～

2月18日（火）～21日（金）上映、
「かわいい貴婦人」（'34）フリッツ・フレーリング／
「ハゲタカ軍団をやっつけろ！」（'36）フランク・タシュリン
の2本の見どころ紹介です。

スタッフ日誌をご覧のみなさま、こんにちは。スタッフ　ぺりー子です。
さて、アニメシアター平日上映傑作選、今週は2本上映です。どちらの作品も、傑作選初登場となります。

まずは、フリッツ・フレーリングさん。
彼は、ディズニー・プロの初期メンバーだった人です。ディズニーは、本当にたくさんのアニメーターさんを輩出していますねぇ…。
ディズニーで共に働いていた、ヒュー・ハーマンさん（名アニメーター）達と、ワーナー・ブラザーズの傘下に入り、ルーニー・チューンズやメリー・メロディーズ（どちらも有名なアニメ短編集）を手がけます。
フレーリングさんはポーキー・ピッグやダフィー・ダック、トゥイーティーなど名キャラクターの作品を生み出していきました。

「かわいい貴婦人」（1934）7分
「かわいい貴婦人」はメリー・メロディーズからのご紹介です。
音楽に重きを置いたメリー・メロディーズなので、この作品も、かわいいミュージカル仕立てです。
　一人暮らしの女の子。おせじにも立派とはいえない家に住んでいます。
雪の降る夜、凍えながらうたた寝をしてしまいます。でも寝ている間に、おもちゃたちが忍び込んで、なんと家のリフォームをしてくれます!!!いやリフォームなんて言葉では済まされないレベルです。
おもちゃたちに起こされて、女の子はびっくりです。まだ夢の中？と思いつつ、おもちゃたちのショーが始まると、みんなに負けじとハイテンションで歌い踊ります。
おもちゃ兵隊のファンファーレで、部屋の大きな扉（リフォームの成果）が開き、中へ入る女の子。
そこには、おとぎ話で見たような食堂が！ごちそうが並ぶテーブル、みんなにこにこで、いただきま～す♪
お約束のオチも用意されていて（かわいいオチです）観ていると、こちらもウキウキしてきます。
子ども心がうずく傑作ではないでしょうか。

続きまして、フランク・タシュリンさん。
1932年にワーナー・ブラザーズ内のカートゥーン・スタジオに入社。その後、ワーナーを退社、再入社と。
当時のアニメーターさんは、あちらこちらの制作会社を渡り歩いた方が多いようです。

「ハゲタカ軍団をやっつけろ！」（1936）8分
ルーニー・チューンズの名キャラクター、ポーキー・ピッグが主役の白黒アニメーションです。
　ポーキーが経営する養鶏場。一見平和そうに見えますが、実はニワトリがハゲタカに誘拐される事件が後を絶ちません。
ある朝、みんながごはんを食べている時に、またもや、ハゲタカの影が…。
逃げ遅れたヒヨコちゃんがハゲタカに連れ去られてしまいます。
怒るポーキー！戦闘機（納屋にあったヨ）に乗ってハゲタカを追います。
息をのむ空中戦！
ここからのシーンは、皆様、是非ともまばたきしないでご覧ください！
1930年代に、すでに空飛ぶ豚さんが存在しましたよ。
ポーキー、本当にかっこ良いです!!ハゲタカ軍団に、ちょこっと憐みの感情を抱かせる位…。
ポーキー・ピッグは、どもりながら喋るキャラなのですが、そのどもりがテンポ良くて、いい味になっています。
この作品のポーキーは、初期のせいか、まだ姿が定まっていません。人型ブーちゃん感満載です。

今回は大好きなワーナー・ブラザーズからの作品紹介でした。
この日誌を読んで、紹介した2作品が気になった方は、ぜひ、アニメシアターの大画面でご覧くださいませ。
オープニングの曲を聴いただけで、わくわくしますよ～♪

【上映日時】 
■「かわいい貴婦人」（'34）フリッツ・フレーリング／「ハゲタカ軍団をやっつけろ！」（'36）フランク・タシュリン　15分
　2月18日（火）～2月21日（金）※1日2回上映
　・午前11：00～
　・午後13：30～

さて、来週の上映作品は、薮下泰司さんの傑作「黒いきこりと白いきこり」です。次回アニメシアター紹介日誌もチェックしてくださいね。

スタッフ　ぺりー子