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2013年8月4日日曜日

アニメシアター上映作品紹介~テックス・アヴェリー~

杉並アニメーションミュージアムのホームページをご覧の皆様こんにちは、この暑さで汗がだくだく、顔がテッカテカのスタッフのハマです。困ったことにテッカテカ過ぎて夜になると若干光るらしいですよ、俺…。
いや、マジで…しかも暑ければ暑いほど、そのテッカテカが黄緑色したゲル状の何かに変化して…その何かが他の人の顔にかかると急に溶け出して…

ギャー!!

…はい、そんな10秒で考えた怪談話は置いといて、8月6日(火)~9日(金)にアニメシアターで上映されるテックス・アヴェリー作『おかしな赤頭巾』と『田舎狼と都会狼』の2本の見どころをご紹介!!

さて、今回ご紹介する2作品はカートゥーンの人気キャラクター、バックス・バニーの生みの親であるテックス・アヴェリーが描く、童話“赤ずきんちゃん”。
ただこの2作品、ごくごく普通の赤ずきんちゃんかと思ったら大間違い!!
見終わったあとには“何かが違う、いや、何かどころの話ではなく、根本的に違う!!”と感じられること請け合いです。
そんなテックス・アヴェリーが描くおかしな新説赤ずきんちゃんを是非ご覧ください。


『おかしな赤頭巾』(1943年)

森を行く狼。『おっ…早速みんなを食べちゃうのかな?』とドキドキしていると狼が唐突に『赤ずきんを襲う狼だと?このワンパターンな昔話はもうたくさんだ!!』とぼやきはじめます。
…物語開始早々、今まで僕の頭の中にあった“赤ずきんちゃん”のイメージをを見事に払拭することに成功したテックス・アヴェリー様…さすがです。
でも、まぁ1人くらいはこういう本筋からズレたキャラクターも必要だろうと思い、見続けていると主役の赤ずきんちゃん登場。
主人公らしく話を本来あるべき方へと導くのかと思いきや『私もよ!』っと狼に同調しちゃいました。
『あぁ~まずい…この流れだと…』っと嫌な予感がやっぱり的中、病気がちのキャラ設定を忘れたかのようにおばあさんも元気いっぱいで怒り出し『私も飽き飽きしてたんだよ!』っと辛口コメント。
もう、こうなってしまったらにっちもさっちもいかず総ブーイングの嵐の中、赤ずきんちゃんがついに『演出が悪いのよ!!』っと監督に愚痴をこぼした時点で僕の中でゴングが鳴り響き、タオルがリングに投げ入れられました。
テックス・アヴェリー様の疾風怒涛のギャグの応酬に完全にノックアウトです。
さて、今までご紹介したのはほんの一部に過ぎず、話はこのままハイテンションで突っ走ります。
さて、このあと赤ずきん御一行様の行く先にはどんな結末が待っているのか?そして本来なら狼の魔の手から赤ずきんちゃん達を救い出す猟師さんの登場はあるのか?
つづきが気になる方はアニメシアターでチェックしてみてくださいね。


『田舎狼と都会狼』(1949年)

あの『おかしな赤頭巾』の衝撃から6年。
またしても赤ずきんちゃんを題材にテックス・アヴェリー様が、もうホント色々とやってくれています。
まず、タイトルがもうね…。
だって…本来なら“赤ずきんちゃん”に登場する狼は一匹のはずなんですが…。
しかし、前回の『おかしな赤頭巾』で充分に鍛え上げられたボク、それくらいの違和感はどうってことはないのです!!
さて本編では床に伏せるおばあさんのお見舞いに行く赤ずきんちゃん。
そんな赤ずきんちゃんをおばあさんに扮した狼が今や遅しと待ち受けています。
『おや?なんだか“普通の赤ずきんちゃん”っぽくね?』っと思われたあなた!!
残念!そこはやっぱりアヴェリー様、冒頭の流れこそ本来の赤ずきんちゃんっぽくとも、赤ずきんちゃんのビジュアルはかわいくないし、狼は狼で赤ずきんちゃんにキスをしようと躍起になってるしと、おかしなところのオンパレードとなっています…。
僕は狼に一言申し上げたい…。

『お前が赤ずきんちゃんを食べない事には、いつまで経ってもヒーロー役の猟師さんが出てこねぇんだよ!!』

そして、そんなカオス状態の中、一通の速達がきっかけで狼は都会に繰り出していくわけですが…。
さて、物語の結末は杉並アニメーションミュージアムで確認していただくとして、このテックス・アヴェリーが描く2つの赤ずきんちゃん、物語の内容やキャラクターの動きはもちろんの事、『おかしな赤頭巾』と『田舎狼と都会狼』をつづけて観ることで初めて、とあるサプライズ演出が施されている事がわかる事も見どころの1つとなっておりますので是非、杉並アニメーションミュージアムに遊びに来てくださいね。


【上映時間】
■『おかしな赤頭巾』(1943年)、『田舎狼と都会狼』(1949年)
計14分  監督:テックス・アヴェリー
8月6日(火)~8月9日(金)の4日間
・午前11:00~
・午後1:30~

スタッフ ハマ

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