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2013年12月11日水曜日

■北風ぴぃぷぅ アニメーション特集■ アニメシアター上映作品紹介~大藤信郎~

こんにちは!スタッフせいかです。
杉並アニメーションミュージアムの近くにある青梅街道には、毎年秋になると
きれいな黄金色の葉をつける銀杏並木があるんですよ~。皆さんご存知ですか?
今年もきれいに色づきまして、秋と冬の訪れを知らせてくれています。
ぜひ、ミュージアムへ来た時には紅葉も楽しんでいってくださいね!
そういえば、子どもの頃に狐の顔を作って遊んだりしたものですが、
皆さんもやっているのかな??

さて、ミュージアムではそんな秋から冬へのおとずれを知らせるべく、
この季節にピッタリな作品を『北風ぴぃぷぅ アニメーション特集』で上映しています。
冬の季節を視覚から味わってみてくださいね!
今回、ご紹介いたします作品は「雪の夜の夢」、「ちんころ平平 玉手箱」の2本です!
これらの作品は日本アニメの先駆者とも言われる、明治33年生まれの大藤信郎さん
手がけました。
「雪の夜の夢」・・・雪の夜、と聞いて私が思い浮かべるのは、冷たい白と黒の世界。
大藤信郎さんが作った「雪の夜の夢」はまさに、そんな白と黒のアニメーションでした。
とは言っても、ただのモノクロのアニメーションではなく、なんとこれ影絵で作られた
アニメーションなのです!
光と影、白と黒から作りだされたアニメーション。光の効果なのでしょうか?
雪は白く、つもった雪はところどころ透けて見えて、そのやわらかさがうま~く表現されています。
お話はといいますと、違う箇所もちらほらありますが、アンデルセン童話でおなじみの
「マッチ売りの少女」を背景に作られています。(ラストは原作とちょっと違うのですよ~。)
作品を見ると、白と黒でここまで表現できるのか!と驚いてしまいますよ。
なかでも、「孤独に過ごす寒々しい家の外」と、「家族と過ごす暖かな家の中」の対比。
「寒さ」と「暖かさ」。それぞれの表現が非常に素晴らしいので、より差が際立って見えるのです!
ぜひ、この不思議な温度差を体感じに、アニメを見にいらしてくださいませ!

そして、もう1本、同時上映の「ちんころ平平 玉手箱」はアニメーションならではの不可能を可能にして遊んじゃおう、というアニメーターの心意気も楽しい、むちゃくちゃなギャグの作品です。
ぜひ、こちらもお楽しみに!


・・・・・・本当に同じ人が作った作品なのだろうか。

スタッフ せいか

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